爆弾の威力

先日見つかった国領の1トン爆弾はまだ搬出作業の予定が出てない。作業日には近隣に避難勧告が出るのだろう。
で、1トン爆弾とはどの程度の威力なのかさっぱり判らない。ガンダムで例えてくれ、と言っても誰も教えてくれないのでグーグル先生に聞いてみた。解説したページは意外と見つからないもので、日本語だとこの辺。太平洋戦争中に書かれたものなのでかなり古いが、不発弾自体その時代のものなので問題はなかろう。これを見ると1トン爆弾では、

  • 爆風殺傷に対する安全圏…50m
  • 破片殺傷に対する安全圏…500m
  • 家屋への影響に対する安全圏…160m

となっている。
一応海外のサイトも調べてみた。1トン=2000ポンドなので2000 pound bombに対するevacuationをこう検索してみると、丁度よさそうなPDFが引っかかる。「Risk Estimate Distances for Indirect Fires in Combat」つまり「戦闘時における間接被害(爆風)に関する危機予測」ですな。米国軍のOklahoma, Fort Sillにある文書だからそれなりに信用出来そう。これによると2000-pound bombの場合、

  • 10% PI … 225m
  • 0.1% PI … 500m

となっている。PIはProbability of Incapacitationで爆弾の効果が無力になる確率ってことだろう。0.1%PIなら1000人に1人は怪我するかもしれんという程度の意味で、おそらく最低限ここまで避難しなさい、という指標。やはり1トン爆弾では500m圏内は確実に避難勧告が出るってことですな。
じゃあ国領の不発弾はうちに影響あるのか?というのを具体的に調べてみた。Yahoo地図で不発弾と自宅周辺が見える縮尺で同心円を描いてみた。

bomb.gif

国領駅前の文字付近が不発弾。同心円は小さい順に500m、800m、1km。これを見る限り、うちは900m?1km圏くらいかなあ。野川を挟んでるから丁度その辺が避難勧告出るかどうかの境目な気がする。甲州街道もモロ500m圏内だから交通規制するんだろうなあ。そりゃ事前調整に時間かかりそうだ。慈恵会病院とか微妙な位置にあるけどどうするんだろう。